2021年5月12日に行われた、IUVA(国際紫外線協会)のFar UV-Cウェビナーの動画が公開されています。
日本語訳(機械翻訳字幕)が対応したので、222nmに関係する部分を見てみましょう。
なお英語では結論が先に来ることが多いので、日本語訳として紹介する当ブログの場合は、画像の時間的な前後が逆になってる場合がありますのでご了承ください。
また機械翻訳はなるべく自然な日本語になるよう意訳していますが、もし間違っていたらご指摘ください。

2021-05-26 (24)
2021-05-26 (19)
先ずメンバー表を見て下さい。
UV-Cタスクフォースとある通り、様々な企業大学等からメンバーが集っています。
ジョンホプキンス大、オハイオ大、コロラド大、、、
我らがコロンビア大学ブレナー教授はもちろん、ウシオアメリカの名前もありますね。
UNICORN HUNTERSに出たPJ氏やある意味ライバルのエデンパーク社の名前もあります。
特定の企業のお抱え会議ではなく、まさにUV-Cのためのタスクフォースという感じです。
2021-05-23 (5)
(LEDはまだ実用的でないので)実質的UV-Cと言えば塩化クリプトンを使った222nmランプに焦点が当たっています。
最初は基本的なUV光の解説から始まります。
しかし次第に話題はUV光からUV-C光、Far UV-C光へと絞られていき、ついに222nmが主役になります。
254nmは歴史はあるが人体に有害LEDは未だに実用化から遠いとして外されます。
2021-05-23 (4)
フィルター222nm以外の有害波長を排除するのにかなりいい仕事をします。
ここでウシオのCare222エデンパーク製のフラットパネルランプが代表格として出てくるのですが、
何とどちらもフィルター有りと無しの比較が出てきます。
市販のエデンパーク製のランプにはフィルターが無いのに、です。
2021-05-23 (10)
222nm254nmと比べて新型コロナウイルス不活化に必要なフルエンスは低く、より効果的と言えます。
ウェビナーではウイルス不活化の効果について254nmと比較し、258nm辺りに発生するテール波について触れ、その危険性を指摘し、フィルターは「有害波の排除にいい仕事をする」と評価されます。
これはに言えば「フィルターが無いと良い仕事はできない」という事なのかも知れません。
2021-05-19 (9)
ちなみに今回のウェビナーでは使われませんでしたが、IUVAのロゴが入ったこんな図もあります。
室内空間への照射には「Filter」とハッキリ書かれています。
(下から放射しているような図になっているのは単に図中のスペースの関係だと思われます)

さて、これらは何を意味するのでしょう?

AMG私見を述べさせて頂きますと、可能性は2つあると思います。

1つはこのウェビナーは純粋に学術的なものであるので、特許などの権利商業的な意味除外され、単に「学術的な試み」としてエデンパーク製にもCare222と同様のフィルターを適用してグラフにしてみた、という可能性。

そしてもう1つ222nm議題として取り上げ、その安全性や規制緩和を語ろうとするなら、特許云々は関係なく「フィルター付きでないと話にならない」という認識で一致している、という可能性です。

Care222贔屓AMGとしてはもちろん後者を「希望」しています。
何れにせよ主役は222nmであり、フィルターの有無も避けられない話題だと言う事は確定的でしょう。

そこで気になるのがフィルター付き222nmの特許を持っているコロンビア大学(独占実施権はウシオが得ている)ブレナー教授と、エデンパーク製のランプとCare222モジュールの両方を自社製品に採用している、Far-UV technologies社のPJ氏の発言です。

次回はその両氏の発言を拾ってみます。 つづく