ウシオ電機がまたCare222関連の特許を取得しました。
簡単に言うと「空間内の個々の人間の動きを検知」し、「個別の照射上限量」を把握し、「TLVの制限内で最大限安全で効果的な照射」を可能にする制御技術です。

これをフローチャートにするとこんな感じです。
JPB 006908172_i_000007

更に携帯センサーデータサーバーを用いたイメージ図
JPB 006908172_i_000008
>制御部120は、紫外線センサ123A、123Bから人300A、300Bの紫外線照度をそれぞれ取得し、取得した紫外線照度紫外線照射時間を乗じて、人300A、300Bの紫外線照射量(ドーズ量)を算出する。

この部分が以前から追いかけている「Dose222」なのかも知れません。※ここはあくまで推測です。
2021-07-14 (6)

image (1)
※参考画像(特許には含まれません)

数多い請求項や説明文の中で、一番核心と思えるのがこの部分です。(原文ママ)

>本実施形態における不活化システムは、従来のように、紫外線照射装置からの紫外線が人に照射されないように構成したり、万が一紫外線が人に照射されてしまっても安全なように、紫外線照射装置から放出される紫外線の強度を低い値で一定となるように設定したりするのではなく、上記のような人や動物に安全な波長範囲の紫外線を、人や物に付着しているウイルス人から放出される飛沫に含まれるウイルス人からのウイルスが付着しうる環境表面に対して、能動的に照射するものである。
  これにより、感染者自体感染者が着用している着用物(衣類、カバン等)、感染者が放出する呼気、感染者が進入した空間内において感染者が移動した領域感染者が接触した環境表面に対して、より重点的除染作業を行うことができ、環境殺菌効果を向上させることが可能となる。その結果、有害なウイルスに感染した感染者から他の人にウイルスが感染しないようにすることができる。

またこの部分は東芝ライテックの監視カメラ付き天井照明の利用も考えられます。
※東芝云々はあくまで推測です。

>人間認識手段としては、人感センサを用いてもよいし、画像認識手段を用いてもよい。画像認識手段を用いる場合、例えばカメラ等により撮像された画像を解析して、照射空間内に存在する人を検知する


ちなみに応用できるシーンとしては「人(場合によっては動物)が集まったり出入りしたりする施設」 と非常に範囲が広くなっています。
また光源は例によって222nmエキシマの他にLEDも含まれています。

これは既に記事にした特許より更に安全で効果的なものになりそうですね。



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AMG私見
これで有害波長をカットするフィルターの使用個別対応による制限内での効果的な制御技術この2つともウシオが特許で押さえた形になります。
即ちこれ以上安全で効果的な222nm紫外線除菌システムは他社からは出せないと思います。
このシステムを使うと、例えば空港の入国審査などで、職員さんにはTLV制限内の安全な照射を行いつつ、入国者やその持ち物にはピンポイントな短時間強照射で不活化を、なんてことも可能になると思います。
紫外線除菌=Care222が常識になる独走態勢が来るかも知れませんね。